果実酒とはどんなお酒ですか?

果実酒とは、酒税法による酒の分類の一つで、果実を原料として発酵させたものと規定されており、具体的には、ワイン(原料果実:ブドウ)、シードル(原料果実:リンゴ)等があります。

甘味果実酒とは、果実酒にブランデー等の蒸留酒を添加し、アルコール濃度を上げたもの(酒精強化)や、果実酒に薬草等を浸漬させたものが一般的です。

 

前者の代表的なものとして、スペインの「シェリー」、ポルトガルの「ポート」、「マディラ」、イタリアの「マルサラ」が挙げられます。また後者としては、イタリアの「ヴェルモット」が有名です。

果実酒にホワイトリカーを使うのはなぜ?

無味無臭に近く、果実の味わいを邪魔しない甲類焼酎=ホワイトリカーこそが、果実酒作りには求められています。 また、ホワイトリカーに含まれるアルコールの殺菌効果から、果実の腐敗を防ぎ長期保存できるというメリットもあります。

ぶどうをホワイトリカーにつけると、酒税法違反になります。

上記の甘味果実酒の製造にあたるからです。

ワインの蒸留酒とは何ですか?

蒸留酒と醸造酒の違いは製造方法にあります。

「醸造酒」は穀類や果実などを発酵させて造ったお酒のことで、

「蒸留酒」は醸造酒を蒸留したお酒のことです。

ビール・ワイン・日本酒などが「醸造酒」、

ウイスキー・焼酎・ブランデーなどが「蒸留酒」にあたります。

グラッパはどんなお酒?

イタリア料理店のメニューで目にすることがあるグラッパ。今回は、

このグラッパについて紐解いてみましょう。

グラッパとは、ワインを造るときに出るブドウの搾りかすを蒸留させて作る蒸留酒です。

お酒には大きく分けて醸造酒と蒸留酒がありますが、醸造酒とは、原料の糖質や、

デンプン質を糖化させたものを発酵させ造られるお酒のこと。

ワインやビール、日本酒、紹興酒などがこれにあたります。

一方、グラッパが属する蒸留酒とは、この醸造酒を蒸留することで造られるお酒。

醸造酒を加熱して蒸発させ、その蒸気を冷やすことで、アルコール純度を高めるのが特徴です。